ニュールックの歩み

ニュールックグループは、先代である母が始めた蒔田の焼肉店「天龍」から始まりました。
当初は店舗を増やす気持ちはなかったのですが、家業の都合で「あぶり屋」をオープンすることになり、気軽に食べられるコンセプトでご好評をいただいて、続けて3店舗目を出店。次いで高級路線の「匠家」もオープンさせ、焼肉店を多店舗で展開する会社へと成長していきました。
その後は自分の中に「こんな店をやりたい」「この味をつくりたい」という思いが芽生え、焼肉店の枠を超え、味づくりにとことんこだわる妥協のない店づくりに取り組んでいきました。
串焼きともつ煮込みの「もつしげ」、タッカンマリの「のげとりとん」、ホルモン焼き「野毛ホルモンセンター」と、新たな業態の店を次々に出店。多くのお客様にご支持をいただくことができ、店舗数を伸ばしています。

おかげさまで、2015年には店舗への食材供給の拠点となるセンターキッチンをオープン。多くの方々に支えていただきながら、2019年現在グループ全体で店舗数21店の会社になることができました。また、その他に海外でも、ミャンマー、ベトナムのハノイ、セブ島の3つの拠点で店舗を展開しています。

飲食店に携わる面白さ、魅力とは

子どもの頃から食べることは大好きで、美味しいものを食べたいというこだわりは強かったですね。家業では縫製の会社もやっていましたが、焼肉店のほうの手伝いを自然とやるようになったのも、お客様と接したり、キッチンの仕事が楽しかったりして、飲食が好きだったからだと思います。

自分は人に喜んでもらうのがすごく好き。その点、飲食店というのは、お客様の表情を直接見ることができるから、その瞬間に感情が見えて、感じることができる。答えがすぐ出てわかりやすい、そのダイレクトさがこの仕事の魅力ですね。

お客様へご提供したいこと

今どき、コンビニのおにぎりだって、ある程度のレベルで美味しいのは当たり前ですよね。
ニュールックは、弊社の基本方針に書いてある通り、「美味しかったね」で終わるのではなくて、楽しい時間を過ごすことができて「ありがとう」と言っていただけるサービスを目指しています。

料理はどこにも負けない、圧倒的に美味しいのは当たり前。どれだけレベルを上げられるかを常に追求し、超えていく努力をしています。でも、どんなに美味しい料理でも、雰囲気が違うと味も全く変わってしまうと思うんです。

まず一番に、お客様がうちの店で使っていただく時間を楽しいものにしたい。極端に言えば料理の印象は残っていなくたっていい、それを超えて、サービスが素晴らしかった、楽しい時間だったという感想が上回っていて欲しい。
弊社の事業は、ただ食事を提供する飲食店でなく、楽しい時間と場を提供するサービス業だと思っています。

他社を見たからこそわかる「違い」

うちの会社は中途採用もいますし、いちど出て行ってまた戻ってくる、いわゆる出戻りの人が結構多いんですが、他の会社をみてきた人は、ニュールックは他の会社と、良い意味で全く違うと言ってくれています。

特に売り上げ目標は「とりあえず昨年対比を超える」というもので、ガチガチのしばりはない。少し前までは数値目標そのものがなかったのですが、ゴールになるものがないとやりづらいこともあるので、とりあえず設定したものです。
他社では、どうやったら目標をクリアできるか、数字ばかり見ているけれど、それだけで売り上げが上がるわけはない。見るべきはお客様で、お客様に満足していただければ、数字はついてくるんです。

「最悪を想定する」のも経営には必要

基本的に、僕はいつもポジティブにものを考えるようにしているんですが、その裏側には、ひやひや~最悪を想定している感情も同居しているんです。
これはクセみたいになっていて、どんなことに対しても最悪を想定して、「こういうことが起こった時はこうしよう」というのが、瞬間にざざっと組み立てがされる感じなんですね。
経営というのは、まず前向きに、ポジティブにものを考えることが必要ですが、どこかに用心しておく気持ちもないとダメじゃないか。
いい会社を作って、社員の心も金銭面も豊かにしてあげたいけれど、それにはまず会社をつぶさずに存続して、当たり前に社員の給料を支払えるという最低限の土台があってのこと。そこを守るために必要なことだと思うんです。

一番守りたいもの

実は僕、物を買うのがとにかく好きなんですよ。いろんな物を買って持っていますが、でもそれに対しての執着はないんです。
もし会社が危ないとなったら、全部手放してお金に換えて、何もなくなっても全く構わない。
それは会社を守るっていうより、仲間を守りたいから。
一番大事なのは仲間ですね。
例えば、会社が倒産となった時、今いる社員が全員ハッピーな転職ができるとわかっていたら、すごく良かったなぁと思える。
だから、会社の存続とか地位とかじゃなく、みんなと一緒に会社ができるということが、僕にとっての一番大事なことだと思っています。

ニュールックのこれから

現在、弊社の業態は大きく分けて4つ、「焼肉」「もつしげ」「とりとん」「ホルモンセンター」があります。
今は事業部制になっていますが、今後はそれぞれを会社として独立させたい。
まずは「もつしげ」から、集中的に店舗を伸ばしていきます。今は5店舗ですが、10店舗まで増えれば、完全に独立した組織として走っていけると思っている。その他の業態も順次同じように切り離して独立させたいと思っています。

また、弊社ではグループ会社のセンターキッチンからほとんどの食材を出荷することができるので、ライセンス店舗を増やすことも視野に入れて展開を考えています。「ホルモンセンター」はライセンス契約が伸びているので、こちらも並行して進め、3年ぐらいのうちにそれぞれ独立ができたらいいなと考えています。

会社にとってのターニングポイント

今は、社員採用で僕が直接面接していたり、月に一度は社員それぞれと個人面談の機会を持ったり、個人個人と強く関わっているところがあります。
今まではそれで良かったのですが、社員数が増えてきて限界がきている。会社としてやり方を変えなくてはいけない岐路に立っていて、これから何らかのターニングポイントが必要と思っています。

また、各部門にも言えるのですが、やはりある程度の目標がないと、前に進みづらい。「とりあえずそこを目指そう」というところがあると、それに向ってやらなければいけないことが細分化されて、進んでいけますよね。
売上を作ることが目的じゃない、前に進んでいくための目印として旗を1本立てたくて、その意味で年商という目標をとりあえず決めています。
まず当面は50憶。すぐに辿り着ける数字ではないですが、その規模の企業を目指して、これからも仲間たちと進んでいこうと思っています。